2社間の手数料を上限2.8%まで公表(下限1%)。3社間は1〜2.8%。
- 手数料(2社間)
- 1〜2.8%
- 3社間
- 1〜2.8%
- 最短入金
- 申込みから買取り実行…
- 買取の上限
- 5,000万円
- 必要書類
- 5点
- 対象
- 法人・個人事業主
手数料更新 2026.11.05
手数料が安いファクタリング会社は、広告の下限ではなく公表している上限で比べます。図鑑の168サービスのうち上限まで分かる46社から、上限2.8〜9.5%の10社を選び、急ぎ・立場別の使い分けと低い率を出す申し込み方をまとめました。
初めての方へファクタリングを使う前に知る5つのこと・申込みから入金まで →
フファクタリング図鑑編集部(執筆)・公開 2026.11.06
「手数料が安いファクタリング会社はどこか」を、広告の「○%〜」ではなく、各社が公式サイトで公表している手数料の上限で比べました。ファクタリング図鑑に載せている会社のうち、一般の請求書を扱う168サービス(2026年11月5日時点)のデータから、上限の低い10社を選んでいます。会社の並びは図鑑のデータから自動で出しているので、各社の表記が変われば並びも変わります。
この記事を6枚で
1 / 6手数料が安い会社って、結局どこを見て選べばいいの?
広告の「1%〜」ではなく、公表している上限で比べます。上限まで分かる46社から、上限2.8〜9.5%の10社を選びました。上限が低ければ、審査の結果がよくなくても手数料がどこまで上がるかを先に読めます。
ファクタリングの手数料は、申し込んだあとの審査で決まります。広告に大きく出ている「1%〜」「2%〜」は、条件が最もよいときの下限です。下限だけを見て選ぶと、見積もりで思ったより高い率が出たときに、資金繰りの計画が崩れます。
そこでこの記事では、「いちばん高くてもこの率まで」と上限を公表している会社を、上限の低い順に並べました。上限が低い会社なら、審査の結果がよくなかったときでも、手数料がどこまで上がるかを先に読めます。
どっちが安いの?
比べるのは上限の方。ここより上がらない、と先に分かるからね。
この記事では、まず選んだ基準を説明し、10社の比較表とカードを載せます。そのあとで、10社の使い分け、上限で手取りを計算する方法、低い率を出すための申し込み方、「安い」とうたう広告で気をつけることを順に書きます。手数料の相場そのもの(下限・上限の分布)はファクタリング手数料の相場で詳しく扱っています。
下限が低い会社の方が、安いんじゃないの?
下限は最もよい条件のときの数字で、その率で使える人は多くありません。下限だけの会社は58社ありますが、どこまで上がるかは見積もりまで分かりません。だから上限の低さを物差しにしました。
「手数料が安い」と言うとき、何をもって安いとするかで、選ぶ会社は大きく変わります。この記事では、次の3つの基準をすべて満たす会社だけを選び、上限の低い順に並べました。同じ上限の会社は、図鑑が公開している評価の式の点の高い順にしています。
また、銀行やリース会社のグループが法人向けに扱うサービスと、診療報酬・介護報酬だけを扱う会社は、申し込める人や率の決まり方が違うため、この比較には入れていません。医療・介護の方は医療機関のファクタリングを見てください。
2社間を基準にしたのは、取引先に知らせずに使える2社間の方が利用する人が多く、手数料も3社間より高くなりやすいからです。3社間の率も書いている会社は、カードと表に3社間の率も載せています。2社間と3社間の違いは2社間と3社間の違いで説明しています。
手数料の下限は、どの会社でも「最もよい条件のとき」の数字です。どんな条件ならその率になるのかを書いている会社は多くありません。下限の低い順に並べると、実際にはその率で使える人がほとんどいない会社が上に来るおそれがあります。
上限は、その会社が「この率より高くはしない」と先に約束している数字です。審査の結果がよくなかったときに、自分の手取りがどこまで減るかを申し込む前に計算できます。急いでいるときほど、見積もりのあとで「思ったより高い」と分かっても、別の会社を探し直す時間がありません。だからこの記事では、上限の低さを「安さ」の物差しにしています。
図鑑に載せている一般の請求書を扱う会社168サービスで、手数料をどこまで公表しているかを数えると、次のようになりました。
| 手数料の公表のしかた | 社数 |
|---|---|
| 2社間の上限まで公表し、書類と対象も分かる(この記事の候補) | 46社 |
| 下限だけ(「○%〜」) | 58社 |
| 手数料の記載なし | 53社 |
| そのほか(上限は書いているが書類や対象が分からない、など) | 11社 |
| 合計 | 168サービス |
下限だけを書く58社の下限の中央値は2%で、数字だけを見ると安く見えます。ところが、その会社で実際にどこまで上がるかは、見積もりをとるまで分かりません。上限まで公表している46社は、全体の3割弱です。「安い会社」を選ぶ第一歩は、この46社の中から探すことだと考えています。
上限5%以下10%以下10%を超える
46社のうち30社は、上限が10%以下です。おすすめの10社は、その中でも上限の低い側から選んでいます。逆に、上限が15%を超える会社も2社あります。上限を公表していること自体は誠実な姿勢ですが、率そのものは会社によって大きく違うということです。
手数料の上限を公表しているかどうかは、その会社が条件をどこまで先に見せているかの目安にもなります。手数料の公表のしかたで3つに分け、ほかの条件を公式サイトに書いている会社の割合を比べました。
| 公式サイトに書いていること | 上限まで公表(46社) | 下限だけ(58社) | 手数料の記載なし(53社) |
|---|---|---|---|
| 面談なしのオンライン完結 | 29社(63%) | 24社(41%) | 14社(26%) |
| 債権譲渡登記の扱い(要・不要) | 28社(61%) | 24社(41%) | 15社(28%) |
| 必要書類 | 46社(100%)※ | 39社(67%) | 28社(53%) |
| 償還請求権なし(ノンリコース) | 28社(61%) | 31社(53%) | 33社(62%) |
※この記事の候補は、必要書類が分かる会社に絞っているため100%です。割合は四捨五入しています。
上限まで公表している会社は、登記の扱いやオンライン完結かどうかも書いている割合が高く、申し込む前に分かることが多いと言えます。一方で、償還請求権なしと書いている割合は、手数料の公表のしかたでほとんど変わりませんでした。上限の公表は「条件が分かりやすい」目安にはなりますが、それだけで安全な会社と決めることはできません。償還請求権の有無は、どの会社でも別に確かめる必要があります。
10社をパッと見比べるには、どこを見ればいい?
まず2社間の上限、次に最短入金と対象を見ます。上限が低くても、入金まで日数がかかる会社や、法人しか使えない会社があります。合わない会社はここで外します。
まず10社を1つの表で見比べます。会社名を押すと、下のカードに移ります。手数料は公式サイトの表記で、下限と上限の両方がある会社は「下限〜上限」、一律の会社は1つの数字で書いています。
| # | 会社 | 2社間 | 3社間 | 最短入金 | 書類 | 評価 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 髙島屋クレイキャピタル | 1〜2.8% | 1〜2.8% | 申込みから買取り実行… | 5点 | 53 |
| 2 | インボイスPay | 2.5〜6% | 2.5〜6% | 最短即日(見積り最短10… | 2点 | 79 |
| 3 | 電子請求書早払い | 1〜6% | — | 最短2営業日(初回は最… | 3点 | 68 |
| 4 | Easy factor(イージーファクター) | 2〜8% | — | 最短60分で振込 | 3点 | 90 |
| 5 | Bizキャピタル | 〜8% | — | 最短40分 | 3点 | 69 |
| 6 | OLTAクラウドファクタリング | 2〜9% | — | 最短即日振込 | 4点 | 76 |
| 7 | SAクラウドファクタリング Powered by OLTA | 2〜9% | — | 最短即日 | 4点 | 66 |
| 8 | freee請求書 即日入金(ファクタリング) | 9% | — | 最短即日 | 4点 | 63 |
| 9 | トラストゲートウェイ | 4〜9.5% | 1.5〜8% | 最短即日振込 | 7点 | 79 |
| 10 | PAYTODAY | 1〜9.5% | — | 最短30分 | 4点 | 78 |
ファクタリング図鑑のデータ(各社の公式サイトの表記、確認日は各社のページに記載)。2社間の手数料の上限を公表している会社を、上限の低い順に並べています。条件に合う会社は46社。
表を見るときは、2社間の上限(右側の数字)を先に見て、次に「最短入金」と「対象」を確かめるのがおすすめです。上限が低くても、入金まで日数がかかる会社や、法人しか使えない会社があります。自分の急ぎ具合と立場に合わない会社は、この時点で外してしまいましょう。
カードの「評価」の点は、手数料の安さなの?
いいえ、別の物差しです。償還請求権の有無や、条件がどこまで分かるか、入金の速さなどを点にしています。上限が同じくらいの会社で迷ったときに使ってください。
ここからは1社ずつカードで紹介します。カードの最初の行は、その会社を選んだ理由(上限の数字)です。その下に、2社間・3社間の手数料、最短入金、買取の上限、必要書類の数、対象をまとめています。くわしい条件や出典は、「図鑑で詳しく見る」から各社のページで確かめられます。
2社間の手数料を上限2.8%まで公表(下限1%)。3社間は1〜2.8%。
2社間の手数料を上限6%まで公表(下限2.5%)。3社間は2.5〜6%。
2社間の手数料を上限6%まで公表(下限1%)。
2社間の手数料を上限8%まで公表(下限2%)。
2社間の手数料を上限8%まで公表(下限の記載なし)。
2社間の手数料を上限9%まで公表(下限2%)。
2社間の手数料を上限9%まで公表(下限2%)。
2社間の手数料を上限9%まで公表(一律)。
2社間の手数料を上限9.5%まで公表(下限4%)。3社間は1.5〜8%。
2社間の手数料を上限9.5%まで公表(下限1%)。
並び:2社間の手数料の上限を公表している会社を、上限の低い順に。評価は公開している評価の式の点で、広告の提携の有無で変えていません。条件に合う会社は全部で46社です。「公式サイト」のリンクには広告(アフィリエイト)を含みます。
カードの「評価」は、償還請求権の有無・手数料の上限の公表・所在地と登記の一致などの安全面、公式サイトでどこまで条件が分かるか、入金の速さや書類の少なさ、会社の基盤(公的なデータ)を点にしたものです。式は評価の式で公開しています。手数料の低さとは別の物差しなので、上限が同じくらいの会社で迷ったときの参考にしてください。
今日中にお金が必要なんだけど、いちばん安い会社でいい?
上限6%以下の3社のうち、当日入金と書くのは1社だけです。上限6%超〜10%なら27社中25社が当日と書いています。急ぐなら、上限10%前後までの会社から選ぶのが現実的です。
手数料の上限が低い順に並べると、上位ほど安く見えます。ただ、実際に選ぶときは「いつまでに」「誰が」「いくら」の3つで、合う会社が変わります。
今日中に要るんだけど、どっちに進めばいい?
まず支払日までの日数を見よう。今日中なら、上限10%前後までの会社から。
上限がとくに低い会社には、入金まで日数がかかる会社が多くあります。上限まで公表している46社を、上限の低さで3つに分けて、最短で当日中(4時間以内)の入金と書いている会社の数を数えました。
| 2社間の上限 | 社数 | 最短で当日中に入金と書く会社 | 個人事業主も可 |
|---|---|---|---|
| 6%以下 | 3社 | 1社 | 1社 |
| 6%超〜10% | 27社 | 25社 | 21社 |
| 10%超 | 16社 | 14社 | 11社 |
上限6%以下の3社のうち2社は、入金まで2営業日〜3日程度かかると書いています。一方、上限が6%を超えて10%までの会社は、27社のうち25社が当日中の入金に対応すると書いています。「安さ」と「今日中」を両立したいなら、上限が10%前後までの会社から選ぶのが現実的です。急ぎの度合いで探すときは、今日中に入金できるファクタリングの一覧も使えます。
反対に、支払いまで数日の余裕があるなら、上限がとくに低い会社を候補に入れる価値があります。たとえば請求額100万円なら、上限2.8%と9.5%の差は6万7,000円です。2〜3日待てるなら、この差を取りにいく判断もできます。
はじめての申込みでは、本人確認や売掛先の確認に時間がかかるため、2回目以降より入金が遅くなることがあります。10社の中にも、初回だけ最短の日数を長く書いている会社があります。はじめて使うときは、カードの「最短入金」に1〜2日の余裕を足して考え、支払日の直前ではなく、早めに申し込んでください。
10社のうち8社は個人事業主も申し込めると書いていますが、2社は法人だけが対象です。表とカードの「対象」で必ず確かめてください。個人事業主・フリーランスで使える会社を全体から探すなら、個人事業主・フリーランス向けのおすすめランキングにまとめています。
取引先に知られずに使いたいなら、2社間で申し込みます。2社間でも、ファクタリング会社が債権譲渡登記を求めることがあり、登記をすると、誰でも取れる証明書に譲渡の記録が載ります。取引先がこの証明書をわざわざ取ることは多くありませんが、気になる場合は、登記を求めない会社かどうかを各社のページの「登記」の欄で確かめてください。取引先に知られる場面はファクタリングは取引先にバレるかでくわしく説明しています。
カードの「買取の上限」は、公式サイトに書いてある1回あたりの上限です。「記載なし」の会社は、上限を書いていないだけで、大きな金額に対応しないという意味ではありません。逆に、最低の金額を決めている会社もあります。金額の条件は会社ごとのページで確かめ、合わない場合は100万円のファクタリングなど金額ごとの一覧から探してください。
率が数%違うだけなら、大した差じゃないよね?
100万円・30日なら、手数料2.8%で手取り97万2,000円、9.5%で90万5,000円です。差は6万7,000円。毎月使うと1年で80万円を超えます。計画は上限の率で立てておきます。
手数料の差は、率で見ると小さく見えても、金額にすると大きくなります。請求額100万円の売掛金を、取引先の支払日の30日前に売るとして、上限の率で手取りと実質年率を計算しました。実質年率は「手数料の額 ÷ 手取り額 ÷ 入金までの日数 × 365」で出しています。
9.5%って、お金にするといくら?
100万円なら9万5,000円。計画はこの上限の率で立てて、見積もりで下がった分は余裕に回そう。
| 手数料(2社間の上限) | 手数料の額 | 手取り | 実質年率(30日) |
|---|---|---|---|
| 2.8% | 2万8,000円 | 97万2,000円 | 約35% |
| 6% | 6万円 | 94万円 | 約78% |
| 8% | 8万円 | 92万円 | 約106% |
| 9.5% | 9万5,000円 | 90万5,000円 | 約128% |
| 10%(46社の上限の中央値) | 10万円 | 90万円 | 約135% |
| 15% | 15万円 | 85万円 | 約215% |
たとえば手数料9.5%・30日なら、実質年率は約128%です。手数料2.8%・30日なら約35%まで下がります。同じ100万円でも、上限の違いで手取りが6万7,000円変わります。
年率は、支払日までの日数でも大きく変わります。同じ手数料9.5%でも、支払日まで60日ある請求書なら約64%です。支払日まで15日しかない請求書を売ると、約255%になります。支払日が近い請求書は手数料の額が同じでも年率が高くなるので、急ぎでなければ、売るタイミングも考えてください。
資金繰りのために毎月同じくらいの額を売る場合は、1回あたりの差が12回分積み重なります。毎月100万円の請求書を売るとすると、手数料9.5%なら1回9万5,000円、1年で114万円です。手数料2.8%なら1回2万8,000円、1年で33万6,000円です。差は1年で80万円を超えます。毎月使う見込みがあるなら、上限の低さは1回だけ使うとき以上に効いてきます。同時に、毎月使い続ける状態そのものを見直すことも大切です。
ここで大事なのは、見積もりで出た率がこの表の上限より低ければ「よい条件」、上限に近ければ「よくある条件」と考えることです。計画は上限の率で立て、見積もりで下がった分は余裕として残しておくと、資金繰りが崩れにくくなります。自分の金額と日数で計算するときは、手取りと実質年率の計算を使ってください。計算の考え方は手数料の計算方法で説明しています。
なお、実質年率が高く見えるのは、ファクタリングが「1か月ほど先のお金を今もらう」取引で、短い期間の費用を1年分に引き延ばして計算しているためです。融資の金利とそのまま比べるものではありませんが、毎月くり返し使うと、年間の負担はこの年率に近づいていきます。
同じ会社でも、率を下げてもらう方法はあるの?
取引の長い売掛先の請求書を選び、その入金が分かる通帳の写しをそろえます。2〜3社に同じ条件で見積もりを頼み、手取りで比べます。取引先に知られてもよいなら、3社間の率も聞きます。
上限が低い会社を選んでも、実際の率は審査で決まります。どの会社でも、率の決まり方は大きく変わりません。売掛先(請求書の相手)が期日どおりに払う相手か、支払日までの日数、金額、書類のそろい方などです。くわしくは手数料を決める要素で書いています。ここでは、申し込む側でできることを順に並べます。
これをやれば、率は下がるの?
下がるかは審査しだい。でも同じ条件で2〜3社を比べれば、いちばん手取りが多い会社を選べるよ。
1と2は申し込む前に、3と4は見積もりの段階で、5は契約の前にできることです。急いでいるときでも、1と2だけは先に済ませておくと、審査の連絡で手が止まらず、見積もりも早くそろいます。
手元に複数の請求書があるなら、取引が長く続いていて、これまで期日どおりに払ってくれている相手の請求書を選びます。支払日までの日数が短い請求書の方が、ファクタリング会社が待つ期間も短くなります。金額が大きすぎる1枚より、必要な額に合う請求書を選ぶ方が、手数料の額そのものも小さくなります。
多くの会社が、売掛先から実際に入金があった記録として、通帳の写しや入出金明細を求めます。その売掛先からの入金が数か月分つながって見えると、取引が続いていることを示しやすくなります。10社の必要書類の数はカードに載せているので、申し込む前にそろえておくと、審査の連絡で手が止まりません。必要書類全体の説明はファクタリングの必要書類にあります。
同じ請求書でも、会社によって出てくる率は違います。上限の低い2〜3社に、同じ請求書・同じ金額で見積もりを頼むと、比べやすくなります。多くの会社に一度に申し込むと、やり取りが増えて急ぎのときに対応しきれなくなるので、2〜3社にとどめるのが現実的です。届いた見積もりは見積りの比較に入れると、手取りの順に並べて比べられます。
見積もりのときは「手数料は何%か」だけでなく、「この請求書で、振り込まれる額はいくらか」を聞いてください。手数料のほかに、事務手数料や債権譲渡登記の費用などがかかる会社があり、率が低くても手取りが少なくなることがあります。
たとえば、請求額100万円の請求書で、2社から次の見積もりが届いたとします(説明のための例で、特定の会社の数字ではありません)。
| 見積もり | 手数料の率 | 手数料のほかの費用 | 手取り |
|---|---|---|---|
| A社 | 7%(7万円) | 事務手数料3万円・登記の費用 | 90万円から登記の費用を引いた額 |
| B社 | 8%(8万円) | なし(電子契約・登記なし) | 92万円 |
率だけを見るとA社の方が1%安く見えますが、手取りで比べるとB社の方が2万円以上多くなります。見積もりをもらったら、「手数料」「手数料のほかの費用」「振り込まれる額」の3つをそろえて書き出し、振り込まれる額で比べてください。比べるときの質問の仕方は、見積もりが高いかを判断する手順にもまとめています。
もう1つ大事なのは、見積もりの有効期限です。率は審査の時点の条件で出ているので、何日も迷っているうちに条件が変わることがあります。比べる会社を2〜3社に絞り、同じ日のうちに見積もりをそろえると、比べやすくなります。
3社間は、取引先に債権を売ったことを知らせて、取引先から直接ファクタリング会社に払ってもらう方法です。ファクタリング会社が回収できない心配が小さくなるので、2社間より率が低く出ることが多くあります。10社のうち3社は3社間も扱うと書いているので、取引先との関係で問題がなければ、両方の見積もりをとって比べてください。
手数料のほかにも、お金がかかることがあるの?
登記を求められると登録免許税が1件7,500円、紙の契約書なら印紙が200円かかります。事務手数料は会社によるので、見積もりで振り込まれる額を聞くのが確実です。
手数料の率が低くても、ほかの費用で差が縮むことがあります。見積もりの段階で、次の費用がかかるかを必ず確かめてください。
| 費用 | どんなときにかかるか | 額の目安(公的な決まりがあるもの) |
|---|---|---|
| 債権譲渡登記の費用 | 2社間で、会社が登記を求めるとき | 登録免許税は債権5,000個以下なら1件7,500円。司法書士の報酬は別 |
| 契約書の印紙 | 紙の契約書を作るとき | 債権譲渡の契約書は、契約金額1万円以上なら200円 |
| 事務手数料・振込手数料 | 会社による | 決まった額はない。見積もりで聞く |
登記の費用は国に納める税金の額が決まっていますが、司法書士に頼む場合の報酬は事務所によって違います※1。契約書の印紙は、債権譲渡に関する契約書として200円です※2。電子契約で結ぶ会社なら、紙の契約書がないので印紙は貼りません。
登記を求めるかどうか、電子契約に対応するかは、各社のページで確かめられます。登記の仕組みと、取引先に知られるかどうかは債権譲渡登記とはで説明しています。手数料以外の費用の全体は手数料以外にかかるお金にまとめています。
「手数料1%〜」の広告、信じて大丈夫?
下限2%未満と書く37社のうち、上限まで公表しているのは16社だけです。上限はどこまでか、償還請求権はないかを確かめます。代金が債権額に比べて著しく低いときは、偽装ファクタリングを疑います。
手数料の安さは、ファクタリングの広告でいちばん目立たせやすい数字です。そのぶん、読み方を間違えやすい数字でもあります。次の4つは、申し込む前に必ず確かめてください。
「1%〜」って書いてあったのに…
下限だけの広告は、上限がどこまでかを見積もりで必ず聞こう。下限2%未満と書く37社のうち、上限まで出しているのは16社だけ。
図鑑のデータでは、2社間の手数料の下限を2%未満と書いている会社が37社あります。このうち、上限まで公表しているのは16社だけです。下限が低いことと、実際の率が低いことは別の話です。下限だけを書く会社に申し込むときは、見積もりの段階で「上限はどこまでか」「この請求書だと何%か」を聞いてください。「○%〜」の読み方は「○%〜」という表示の読み方でくわしく書いています。
手数料が安くても、売掛先が払わなかったときに利用者が買い戻す義務(償還請求権)がある契約は、実質的にはお金を借りるのに近くなります。10社のうち7社は、公式サイトで償還請求権がない(ノンリコース)と書いています。書いていない会社に申し込むときは、契約書でこの点を確かめてください。考え方は償還請求権とはにまとめています。
金融庁は、ファクタリングの形をとりながら、実際には高い金利でお金を貸している業者に注意するよう呼びかけています※1。手数料が安いと言いながら、契約の段階で別の費用を求める、契約書の写しを渡さない、といった業者は避けてください。見分け方は危ないファクタリング業者の見分け方で説明しています。
そもそも、手数料を払わずに済む方法はないの?
取引先の早期支払いの制度、支払う側の期日の相談、融資、税金の納付の猶予があります。どれが間に合うかは、お金が必要な日までの日数で決まります。
手数料が最も低い会社を選んでも、上の表のとおり、30日で年率にすると数十%以上の費用になります。時間に余裕があるなら、次の方法も比べてから決めてください。
ファクタリングのほかにも道はある?
4つあるよ。どれが間に合うかは、お金が必要な日までの日数で決まる。
どの方法が間に合うかは、お金が必要な日までの日数で変わります。順番の考え方は支払いに間に合わないときの対処の順番に、使える方法を条件から探すなら資金調達診断を使ってください。
この記事の会社の並びは、ファクタリング図鑑のデータから自動で出しています。各社の手数料の表記が変わったときや、新しい会社を図鑑に載せたときは、並びも変わります。表とカードの数字の出典は、各社のページの「出典」で確かめられます。
FAQ
広告の「○%〜」は条件が最もよいときの下限なので、比べるなら公表している上限で見ます。ファクタリング図鑑の2026年11月5日時点のデータでは、2社間の上限まで公表している46社のうち、上限が最も低い会社は2.8%でした。ただし入金までおよそ3日かかると書いているため、急ぐときは上限10%前後までの会社も候補に入れて比べてください。
図鑑で2社間の上限まで公表している46社では、上限の中央値が10%でした。見積もりの率が10%より低ければ比較的よい条件、10%前後ならよくある条件と考えられます。請求額100万円・30日なら、手数料10%で手取りは90万円、実質年率は約135%になります。
上限が低い会社ほど審査が厳しいという公的なデータはありません。図鑑のデータで分かるのは、上限がとくに低い会社ほど入金まで日数がかかると書いていることが多い点です。上限6%以下の3社のうち2社は、入金まで2営業日以上と書いています。
この記事で選んだ10社のうち8社は、個人事業主も申し込めると公式サイトに書いています。2社は法人だけが対象なので、比較表とカードの「対象」で確かめてから申し込んでください。
2社間で債権譲渡登記を求められる場合は、登録免許税が債権5,000個以下なら1件7,500円かかり、司法書士に頼むと報酬が別にかかります。紙の契約書には契約金額1万円以上で200円の印紙が必要です。事務手数料や振込手数料は会社によるので、見積もりで手取りの額を聞いてください。
取引が長く期日どおりに払う売掛先の請求書を選び、その売掛先からの入金が分かる通帳の写しをそろえます。上限の低い2〜3社に同じ条件で見積もりを頼み、手取りで比べます。取引先に知られてもよいなら、2社間より率が低く出やすい3社間の見積もりもとってください。
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