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業界の動き2026.11.06

売掛金の未払いをオンライン調停で。弁護士JPのSmachoが11月25日正式開始予定、費用と効力の確かめ方

要点

ベリーベストグループの弁護士JPオンライン調停センターは10月28日、売掛金などの未払いをオンラインで話し合う「Smacho」を先行公開しました。正式開始は11月25日の予定です。法務大臣の認証を受けた手続きですが、合意に強制執行の力はなく、成功報酬は23〜30%です。

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図ファクタリング図鑑編集部(執筆)・公開 2026.11.06

売掛金の未払いをオンライン調停で。弁護士JPのSmachoが11月25日正式開始予定、費用と効力の確かめ方
01

何が始まったか

ベリーベスト法律事務所などのベリーベストグループに属する株式会社弁護士JPオンライン調停センター(東京都港区、2026年4月設立)は2026年10月28日、法人向けのオンライン調停サービス「Smacho(すまちょー)」を先行公開(プレオープン)しました。正式な開始は2026年11月25日の予定です。

Smachoは、売掛金や未払金などの支払いのもめごとを、裁判ではなくオンラインの話し合いで解決するサービスです。発表では、「諦める」か「裁判する」かの間にある選択肢を示すとしています。分割を含め、支払いの方法や時期を双方の意向に合わせて決められます。

運営会社は2026年9月11日、裁判外紛争解決手続(ADR)の法律にもとづく法務大臣の認証(第194号)を受けています。法務省の「かいけつサポート」の認証事業者のページにも載っており、扱う紛争の範囲は「民事に関する紛争一般」、調停人は弁護士です。

02

手続きの流れ

  1. 債権者(払ってもらう側)が、未払いの案件を登録して申し立てる。1件ずつのほか、CSVやExcelでまとめて登録できる。
  2. システムから相手方へ、申立ての趣旨と概要がメールやSMSで送られる。
  3. 相手方は、通知のURLから「今すぐ払う」「すでに払った」「金額が違う」「身に覚えがない」「調停を希望する」などを選んで答える。相手方の確認と回答は無料で、登録やログインは要らない。債権者は答えを見て、認めるか退けるかを決める(システム争点整理)。
  4. 双方が望んだときだけ、弁護士の調停人がWeb会議で話し合いを仲立ちする(1回の期日は1時間以内)。
  5. 合意したら、システム上で支払うか、電子署名した和解合意書を作る。

サービスサイトは、多くの手続きはシステム争点整理までで終わるとしています。

03

料金と合意の効力

項目 ベーシック ビジネス
月額 6,000円(税込6,600円) 15,000円(税込16,500円)
申立て(システム争点整理) 月20件まで無料、21件目から500円(税込550円) 月50件まで無料、51件目から500円(税込550円)
オンライン調停の申立て 月2件まで無料、3件目から25,000円(税込27,500円) 月5件まで無料、6件目から25,000円(税込27,500円)
和解が成立して受け取ったとき 受け取った額の23%(税込25.3%) 23%(税込25.3%)

このほか、3か月・累計20件まで月額のかからないトライアル(成功報酬は30%、税込33%)、2回目以降の期日は1回10,000円(税込11,000円)、振込手数料は1回700円(税込770円)などがかかります。和解の前に相手が払ったときも、受け取った額の5%(税込5.5%)がかかります。

申立て自体は月額の範囲で多くの件数を出せるので、少額の未払いをまとめて抱えている会社には、1件ずつ弁護士に頼むより手間が少なくなります。一方で、成功報酬は重く、50万円を回収すると、ベーシックでは税込126,500円です。手取りは約37万円になります(振込手数料などは別)。

合意書について、運営会社は、民法上の和解契約としての効力はあるものの、確定判決のような強制執行の力はないとしています。相手が合意を守らないときに差し押さえるには、別に公正証書を作るか、裁判所の手続きが必要です。

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払う側として通知を受け取ったら

資金繰りが苦しく、取引先への支払いが遅れている事業者が、Smachoの通知を受け取る側になることもあります。通知の画面では、「金額が違う」「すでに払った」と資料を付けて答えられます。調停に進めば、分割を含めて支払いの方法や時期を話し合えます。相手方が通知を確かめて答えるのは無料ですが、オンライン調停には別に費用がかかるとしています。黙っていると話し合いの場を失うので、払えないときほど、答えられる範囲で答えてください。同じ相手から何度も通知が届く前に、自分から支払いの見通しを伝えるほうが、話はまとまりやすくなります。

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事業者がすること

  1. 未払いの取引先に、まず請求書の再送と催促を自分でする。
  2. 相手が答えないときに、Smacho、支払督促、少額訴訟、弁護士への依頼を、費用と回収できる額で比べる。成功報酬が23〜30%なので、回収できた額の4分の1前後が費用になります。
  3. Smachoを使うなら、相手の連絡先(メール・携帯番号)が正しいかを確かめてから申し立てる。
  4. Smachoを名乗る通知を受け取ったら、法務省の「かいけつサポート」で認証第194号の事業者の連絡先を確かめてから応じる。
出典(5件)行政・団体・公式サイトの資料。2026.11.06に確認
  1. 弁護士JPオンライン調停センター「『Smacho』ベリーベストグループが債権分野の法人向けオンライン調停サービスをプレオープン」(2026年10月28日、PR TIMES)prtimes.jp
  2. Smacho「料金案内」smacho.jp
  3. Smacho「法務大臣認証 第194号について」smacho.jp
  4. Smacho「ご利用の流れ」smacho.jp
  5. 法務省 かいけつサポート「株式会社弁護士JPオンライン調停センター」認証事業者情報www.adr.go.jp

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